うわさの理由と真実を詳しく調べてみた
更新日:2024.10.03
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目次
- 「世界からのサプライズ動画」って何?
- なぜ「怪しい」と言われるのか?
- 過去のマラウイ人種差別動画事件との関連は?
- SDGs「貧困をなくそう」への貢献
- 被災地支援への取り組み
- 国内で運営している主要事業体3社
- 個人事業主による提供には注意!
- 利用者の口コミ・評判
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1. 「世界からのサプライズ動画」って何?
InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなどを見ていると、マッチョな黒人グループや個性あふれる海外の人々が、日本語で誕生日や記念日を祝う動画を目にする機会があるかもしれません。彼らが音楽に合わせて踊り、拙いながらも日本語でメッセージを送ってくる――これが通称「世界からのサプライズ動画」です。
もともとは2015年前後に中国で始まったとされる「黒人が中国語で祝福メッセージを伝えるサービス」が起源とされ、そこからアジアや欧米などに派生していったと言われています。日本では「世界からのサプライズ動画」と呼ばれることが多く、グローバルでは「World Surprise Video」として認知されているようです。
各国ごとに異なる呼び名があり、たとえば中国では「非洲祝福」、台湾では「非洲客製祝福」、アメリカでは「Unique Wishes」や「Greetings from Africa」など多種多様。インドネシアでは「Jastip video ucapan Afpika」、韓国では「월드 서프라이즈 영상」と呼ばれ、世界各地で根強い人気を得ているサービスでもあります。
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2. なぜ「怪しい」と言われるのか?
インターネットで「世界からのサプライズ動画」を調べると、「怪しい」という関連キーワードが浮上するのをご存じでしょうか。理由を探ってみると、以下のような声があるようです。
- 「人種差別的では?」
海外の方に無理やり日本語を言わせているのでは、という疑念。 - 「搾取している?」
貧困層の人々を低賃金で酷使しているのではないか、という懸念。 - 「強制的に働かせてる?」
児童や弱い立場の人々が無理やり出演させられているのでは、と疑う声。
こうした「怪しい」というイメージの背景として、後述するマラウイでの人種差別的動画事件が大きく影響していると考えられます。
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3. 過去のマラウイ人種差別動画事件との関連は?
マラウイで起きた事件は、中国人動画制作者がアフリカの子どもたちに差別的なメッセージを言わせたというもの。BBCの報道によると、子どもたちは何を言っているか理解できないまま、「自分たちはIQが低い」などの差別的な言葉を中国語で発するよう強いられていたとのことです。
これらの動画は中国のSNSをはじめとするオンライン上で売買され、一部動画が1本あたり70ドルで取引されていたと報じられています。明らかに許されない搾取行為かつ人種差別的コンテンツであったため、国際的な批判を集めました。事件の主犯格である中国人男性は逮捕に至っています。
この出来事が日本のニュースでも取り上げられたことで、「アフリカの人々を使った動画=問題のあるコンテンツ」と捉える方が増えたのでしょう。そのため「世界からのサプライズ動画」に対しても「怪しい」「倫理的にどうなのか」という疑問を持つ方が一定数いるわけです。
しかし実際には、日本国内で公式に運営しているいくつかの事業体は、動画出演者への適正な報酬の支払いやSDGsに沿った支援活動など、健全なポリシーのもとサービスを展開しているのが現状です。
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4. SDGs「貧困をなくそう」への貢献
「世界からのサプライズ動画」は、アフリカやエジプト、タイ、ウクライナなどの経済的に苦しい地域の人たちに“出演料”という形で収入を提供する仕組みとなっています。これは**SDGs(持続可能な開発目標)のうち「貧困をなくそう」「働きがいも経済成長も」**といったゴールに寄与しているとも言えます。
なかには、現地で日々仕事に困っていた方が、この動画出演を本業にして生計を立てているケースも報告されています。単に「動画で踊るだけ」ではなく、安全な形で収入を得られる雇用機会として機能しているのです。こうした取り組みが地域経済の活性化につながる点も注目すべきポイントといえます。
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5. 被災地支援への取り組み
「世界からのサプライズ動画」はSNSとの親和性が高く、**視聴者を一気に引き込む“インパクト”**があることでも知られています。この特徴を生かし、被災地支援やチャリティ活動を行う団体も存在します。
たとえば、2023年にトルコで発生した大規模地震の際には、チャリティ用のサプライズ動画を作成し、日本のファンへ支援を呼びかける施策が行われました。実際に多くの「いいね」やリポストが集まり、寄付金額の報告と合わせて被災地支援の実績が公開されています。
さらに、この仕組みを運営する企業自身も、出演料という形でアフリカやエジプトなどの貧困層をサポートするだけでなく、災害が起きた国への寄付や物資の寄贈などを随時行っているようです。SNSをチェックしてみると、支援報告やお礼メッセージが定期的に発信されていることが確認できます。
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6. 国内で運営している主要事業体3社
現在、日本国内で公式に「世界からのサプライズ動画」を取り扱っている事業体として、大きく3つの団体・企業が存在しています。それぞれが明確な運営ポリシーを掲げ、適切な形で出演者を支援しているのが特徴です。
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6-1. MIYABI INTERNATIONAL INC
2019年から日本市場向けに「世界からのサプライズ動画」を提供している企業で、台湾・新北市を拠点に活動するグローバルカンパニーです。社名が似ている会社はいくつかありますが、英語表記の**「MIYABI INTERNATIONAL INC.」**のみが本サービスを扱っています。
彼らは売り上げの一部を直接アフリカの貧困地域へ寄付する活動を行っており、その様子をSNS(X / Instagram / YouTubeなど)でオープンに公開。アフリカだけでなくエジプト、タイ、ウクライナの人たちにも出演料をしっかりと支払っているのが特徴です。
当初は単なる「ビジネスの一環」として始めたサービスのようですが、貧困現場に関わるなかでさまざまな社会問題を目の当たりにし、雇用創出や寄付活動へと取り組みが広がったとのこと。SDGsの理念に深く共鳴した企業とも言えるでしょう。
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6-2. 株式会社ソシャド
東京都港区浜松町に拠点を構える株式会社ソシャドも、「世界からのサプライズ動画」をラインナップの一部として取り扱っています。主にザンビアやマラウイ、エジプトに住むダンサーや演者を起用し、不当な労働や児童の出演は一切行わない方針を明確に打ち出しているのが特徴です。
公式サイトでは「シャーマンマッチョチーム」と呼ばれる出演者グループへのインタビューを公開しており、仕事を失った人のセカンドチャンスになっていることや、貧困状態から抜け出すためのサポートになっている様子が伝わってきます。実際のインタビュー内容は、彼らが日本語文化を好きになった経緯や動画出演による生活改善など、リアルな声が綴られています。
- 元受刑者の社会復帰を支援
インタビュー内には過去に刑務所にいた人のコメントもあり、「この仕事を始めて生活が激変した」「家族と一緒に暮らせるようになった」と語られています。いわば、貧困や犯罪から足を洗い、再スタートを切るチャンスになっているとのことです。
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6-3. 一般社団法人WORLD SMILE
YouTubeで19万人、X(旧Twitter)で17万人、TikTokで13万人のフォロワーを誇るのが一般社団法人WORLD SMILE。2021年から「世界からのサプライズ動画」を提供しはじめました。
きっかけは、代表者が誕生日に友人から海外知人の祝福動画を贈られて感動し、その動画をSNSに投稿したところ大いにバズったことだそうです。当初は「999人限定の無料制作」という形でスタートしましたが、依頼が殺到し、これを継続的に提供できる仕組みとして法人化。満足な食事や教育を受けられないアフリカの人々に出演依頼をすることで、雇用を創出し、報酬を支払うシステムを整えました。
一般社団法人WORLD SMILEは公式サイトを持たず、SNS経由(LINE登録)で注文を受け付ける点が特徴的です。営利を目的としない一般社団法人として、出演者への適正報酬や支援活動を前面に打ち出しており、SDGsや社会貢献に興味がある利用者からの支持が集まっています。
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7. 個人事業主による提供には注意!
上記の3社以外にも、個人事業主レベルで「世界からのサプライズ動画」を安価に提供しているケースがあります。SNSやフリマアプリを通じて注文を受ける場合が多く、中には極端に低い出演料で貧困層を利用するような悪質業者も報告されています。
こうした行為は出演者の状況を改善しないどころか、むしろ搾取行為の温床になりかねません。適正価格で運営され、出演者の人権保護に取り組む企業や団体を選ぶことで、利用者も安心してサービスを楽しむことができるでしょう。
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8. 利用者の口コミ・評判
実際に「世界からのサプライズ動画」を利用した方の声をいくつかピックアップしてみました。
「病気治療中の家族を応援するために動画を頼んだら、すぐ対応してくれました。
観た家族が『彼らに負けないように元気になる!』とすごく喜んでくれました。」
「以前、ひろゆきさんがこのサービスを称賛している動画を見ました。出演者もきっと内容を理解しようと努力しているし、嫌な雰囲気を感じません。ウィンウィンな関係に思えて好印象です。」
「左側の兄さんが常にニコニコしてるのが可愛い。出演者も楽しそうだし、こういうビジネスモデルは関わる人みんなが幸せになっていいですね!」
こうした口コミから分かるように、利用者の多くはポジティブな感想を持っているようです。支援の面がしっかりしていれば罪悪感なく楽しめるサービス、という声も少なくありません。
まとめ
「世界からのサプライズ動画」は、アフリカをはじめとする海外の方々が日本語でお祝いメッセージを送ってくれるユニークなコンテンツです。一部の悪質事例(マラウイの人種差別動画制作事件など)の影響もあり、「怪しい」というイメージがつきまとっているのも事実。しかし、日本国内で公式に運営している企業・団体は、しっかりと出演者に適正な報酬を支払いながらSDGsに取り組んでいるところがほとんどです。
- 健全な事業者を選べば、人々の雇用創出や被災地支援にもつながる
- 依頼する際はSNSや公式サイト等で透明性・方針を確認する
- 怪しいと感じたら無理に利用せず、評判をリサーチしてから検討する
大切な人へのサプライズや、自分への励ましとして利用するのはもちろん、利用料が巡り巡って現地の人の生活を支える仕組みでもあるのがこのサービスの魅力といえます。「ちょっと変わったお祝いがしたい」「国際支援にも興味がある」という方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。